紀元前343年-278年頃、政治家で詩人でもあった「屈原(くつげん)」という人物がいました。
中国戦国時代、楚の国王の側近であり、国への情と正義感の強かった屈原は国王の信任も厚く、民からも信望を集めていましたが、隣国・秦の計略を見抜きつつも国王を諫めることができず、遂には首都が陥落されてしまいました。
国の将来に絶望し、すっかり落胆した屈原は、汨羅(べきら)川に身を投じて亡くなってしまいます。
屈原の死を深く悲しんだ人々は、彼の亡骸を魚が食べてしまわないように、笹の葉にご飯を包み、川に投げ込んで供養をしたそうです。
笹で包むようになったのは、直接食べ物を川に入れると魚が食べてしまうからでした。
これが「ちまき」の由来となります。
中国では6月6日(陰暦5月5日/屈原の命日)の端午節にちまきを食べる習慣があります。
※写真は、店主自家製の中国風ちまきです。
もち米に緑豆、中国ハム、角煮などの具が入っています。