三十年餅茶
さんじゅうねんぷーあーる
原産
中国雲南省 思茅地区
特長
ダイエット効果で注目を集めているプーアール茶の30年物。口当たりがよく、毎日でも飲みつづけられます。
味/香
時間をかけて熟成させたお茶ならではの、奥深く、なめらかな味わいです。
効能
脂肪の吸収を抑え、体脂肪を燃焼しやすくする働きが、医学的に立証されています。体を芯から温めてくれるので、冷え性や肩こり・腰痛などでお悩みの方もぜひ。
Tasting-Review
プーアール茶は飲茶の時の定番だったりするように、食事のお供として使われることが多いお茶です。月餅などの味がしっかりしたお菓子にもよく合います。つまり、繊細な味と香りを楽しむというよりも、お茶そのものの香りや味を感じながらも、ゴクゴクと飲むとより美味いというお茶なのです。
そして、プーアール茶は大きく二つに分けられると思います。生茶と熟茶? そんな製法上の違いは、実際に飲む私たちにはあまり関係ありません。では何かというと、それは「美味いプーアール」と「そうでもない、または不味いプーアール」です。不思議なことですが、最初に不味いと思ったプーアールは、何度飲んでもあんまり美味しくありません。その代わり、最初に美味いと思ったプーアールは、いつ飲んでも美味しいのです。
もっとも、きちんと洗茶(茶壺で入れたお茶を何回か飲まずに捨てること)していることが前提です。よーく洗茶してから飲んだ、その味が美味しいと感じれば、それは、その人にとって美味しいプーアールです。味や好みは変わると言いますが、プーアールの場合、先入観さえ持たずに飲めば、良いお茶、美味しいお茶を間違うことは少ないのです。
春風秋月の「三十年餅茶」は、いわゆる30年物の生茶ですが、そういうデータとは関係なく、ほーっとして、いつまでも飲み続けられるお茶です。滑らかに甘くて、雑味が凄く少なくて、口の中ではふんわりと包み込むような、こっくりとした雰囲気なのが、喉にいくと、シュルシュルと口の中や喉のイヤなものを洗い流してくれるような感じです。この感じが気持ち良くて、ついガブ飲みしてしまうし、いつまでも飲み続けてしまうのですが。
でもプーアールなら、少ない茶葉で大量に何煎も出ますから、ガブガブ飲んでも大丈夫。ちょっとしか飲めないから茶葉がもったいないという人は、プーアールを入れた茶壺をラップでくるんで冷蔵庫に入れておきましょう。次の日、また熱湯を注げば続きが飲めます。
多めに淹れて残りは冷蔵庫で冷やしておくのも手です。この三十年餅茶がまた、アイスにすると美味いんです。雑味が無いのでクリアでスッキリした味わいになって、でもしっかりと甘く、喉越しにプーアールならではのコクも感じられます。食事のお供には、アイスの方が向いているかも知れません。
この三十年餅茶は、茶葉の匂いをかぐと、何となくチョコレートのような香りがします。何だかいい匂いです。そんな香りの茶葉が出すお茶ですから、かび臭いとか泥臭いなんてこともありません。で、美味いのです、本当に。
- Text by
- (納富廉邦)DRINKIN' CHA
- Photo by
- MEGMU@MAME-EN
30年餅茶 38g
30年餅茶 1枚
20年餅茶 1枚
15年餅茶 38g
15年餅茶 1枚
磚茶 50g
10年磚茶(熟茶) 100g
散茶 38g
15年散茶(生茶) 38g