古琴演奏会 「月のおもひ」 * 2017.11 *
2017年11月5日(日)、古琴演奏会が下記の要領で催されます。
演奏会 概要
- 日時
- 2017年 11月 5日(日)
- 時間
- 19:00 ~ 21:00(開場 18:30)
- 場所
- サントリーホール ブルーローズ(小ホール) : 東京都港区赤坂1-13-1
- 料金
- 5,000円
- 購入方法
- 「チケットぴあ」よりご購入下さい。
- 詳細
-
こちらのサイトをご覧ください。
奏者のご紹介
演奏曲のご紹介
- 調絃入弄(ちょうげんにゅうろう)
- 「東皐琴譜」入門曲で江戸時代の文人が一番弾いていたと思われます。
- 憶故人(おくこじん)
- 別名は「山中憶故人」。秋、月のかかる山中の庵に文人が一人佇んでいます。秋風や、枯葉の音に、物悲しさが募り、自然と、音信の絶えた親友のことが思い出されます。
- 月下流泉(げっかりゅうせん)
- 古曲「流水」と「碧澗流泉」のオリジナルアレンジ曲。明月が照らす山奥に、湧き水が木々の間を通り、時に石に跳ね返、止まることなく大河に流れ往きます。
- 宋玉悲秋(そうぎょひしゅう)
- 戦國の詩人・宋玉が、秋に対する悲哀をうたいあげた「九辯」を描く、目を潤ませながら漢宮を辞す様子を表現している。
- 龍朔操(りゅうさくそう)(琴と洞簫)
- 別名を「昭君怨」といいます。異郷こ嫁いだ美姫・王昭君にまつわる物語です。この曲は、日本で平安朝の人々にも広く愛され、漢詩集の『凌雲集』『文華秀麗集』『源氏物語』「絵合」、『宇津保物語』にも記されています。
- 梅花三弄(ばいかさんろう)
- 古曲。月の光が照らす渓谷に、梅の花が咲いているのが、遠くから見えます。遠景から近景、そして人々が梅の花に抱いた思いという、三つの流れで表現します。『源氏物語』「末摘花」の巻中で、梅の香が漂う中、末摘花が奏でた琴の曲は、これであったのかもしれません。
- 杏花天影(きょうかてんえい)(琴と尺八)
- 姜キ(白石道人)の宋詞から王明君が作曲したものです。
- 陽関三疂(古琴合奏)
- 唐・王維の詩「送元二使安西」からできた曲です。詩吟など日本でも広く詠われています。宋時代に作られて古い琴曲です。
琴 豆知識
琴(キン)=七絃琴・古琴 とは、
約3000年の歴史があり、世界で最も古い弦楽器の1つで、現在、世界無形文化遺産として指定されています。
中国から日本に伝来し、平安及び江戸時代に、貴族や文人の間で流行しました。
荻生徂徠や、浦上玉堂などの文人に愛されており「玉堂琴譜」などの文献としても残っています。
また、
「源氏物語」や「宇津保物語」にも屡々登場し、源氏は琴が一番好きだったとの説もあるようです。