お蔭様をもちまして、古代茶文化を探索 シリーズ第1回目「中国の文化(Ⅰ)・(Ⅱ)」(+単叢の日)のイベントが、3月11日に終了いたしました。
ご参加いただいた方々には心よりお礼を申し上げます。
今回は、中国の文化を感じて頂くために、下記のメニューをご用意いたしました。
中国の文化(Ⅰ)・(Ⅱ) メニュー | |
探究テーマ |
(Ⅰ)中国の歴史を探索する
(Ⅱ)お茶を飲む心境 、七碗茶詩 |
お茶 | 柚花香と八仙 |
お茶菓子 | 殻つきアーモンド、なつめ、姜汁奶(生姜とミルク味のお豆腐プリンのようなお菓子) |
古琴演奏曲 | 春暁吟 |
中盤、お待ちかねの店主による古琴の演奏(演奏曲:「春暁吟」)が始まりました。お客様をはじめ、店員までもがその曲に聞き入っていました。
~ 漢詩 春暁 孟浩然(しゅんぎょう もうこうねん)
春眠不覚暁 春眠暁を覚えず
処処聞啼鳥 処処に啼鳥を聞く
夜来風雨声 夜来風雨の声
花落知多少 花落つること知んぬ多少ぞ
春の夜の眠りは心地よく、朝が来たのにも気づかなかった。
あちらこちらで鳥が啼くのが聞こえる。
昨夜は一晩中、雨まじりの風が吹いていた。
花はどれくらい散ってしまっただろうか。
第1回 探究テーマ 要約 |
お茶の歴史は4700年以上前の黄河時代にまで遡ります。 当時は薬用として珍重され、支配階級に属する人々の間で飲まれていました。 その後、お茶は仏教と密接に関わるようになっていきます。 お茶のバイブルとされる「茶経」(陸羽著)には、 「地上に生きる生き物は3つに分けられる。 翼をもつモノ、大地を走り毛をまとうモノ、言葉をあやつるモノ。 どの生き物も皆、生きるために食べ、飲む……。 喉の渇きには水を、怒りには酒を、 そして心を静める時にお茶を飲む。」 お茶は心を静める時に飲まれるだけではなく、清める役目もありました。 日本にも4月8日の花祭り(お釈迦様のお祭り)にお釈迦様にお茶(甜茶)をかける習慣が伝わっています。 中国人がお茶に求めるもの……. それは、「淡泊以明志,宁静而致远」。 一杯目を飲むと喉が潤い、 二杯目で思い悩むことが無くなり、 三杯目にはそれまで何の詩想を沸いてなかった胸に五千巻もの文字が浮かび、 四杯目で軽い汗が出て、日頃不平等を不満に思っていたことが、すべて毛穴から去り、 五杯目、体の全て爽やかさを感じ、 六杯目を飲んだときは仙人の世界に達したようになる 七杯目にはもう飲むことが出来ず、まるで羽が生えて空を飛んでいるように、両脇の隙間から清風が吹き抜けていくのを感じられる |
次回の古代茶文化を探索「中国の文化(Ⅲ)」は、
五行の関係(金木水火土)について探索していきます。
ご期待ください。